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淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

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第551回紀伊國屋寄席(11月29日)
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会場の紀伊國屋ホールに開演15分前(18時15分頃)に到着。
次回(12月30日)のチケットを購入してまもなく、一番太鼓。慌てて席に向かう。



第551回紀伊國屋寄席
(2010年11月29日 18:20~20:51、紀伊國屋ホール)

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(開口一番)古今亭きょう介「子ほめ」
入船亭遊一「真田小僧」
林家木久蔵「やかんなめ」
鈴々舎馬桜「貧乏神」
仲入り
入船亭扇遊「穴どろ」
五街道雲助「夢金」
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◆きょう介:「子ほめ」(18:20~18:30)
落語協会のHPによると、2009年11月下席から前座とあるので、キャリアはまだ1年。
口を大きく開けてはっきり喋ろうとしている様子が分かる。首の振り分けもほとんどないが無理もないか。

◆遊一:「真田小僧」(18:30~18:50)
前座が開口一番で演るのとは違い、サゲの「うちの真田も薩摩に落ちた」まできちんと演じた。
なかなか印象深い一席であったが、子供が父親に母親の行動を告げてお金をせしめる喋りは気のせいか妙に色っぽく感じた。

◆木久蔵:「やかんなめ」(18:50~19:15)
マクラでは、木久翁一門の入門当初の地獄の修行は、小噺を教えられてそれだけしか喋れないことだそうだ。
小噺の一つとして、天国の話で「あのよ~」。これだけをやり続けるのは辛いとのこと。
ファイザーのバイアグラのネットCMに最近出演。なぜオファーがあったのか分からないと言っていた。
噺は、元気の良い喋り。もう少しメリハリがあってもいいような気もする。

◆馬桜:「貧乏神」(19:15~19:47)
マクラでは、「やかんなめ」の噺の後の高座は2回目で、自分の頭と噺に出てくる侍のつるつる頭が重なる・・・。
「貧乏神」は今演られることはほとんどない噺で、三代目小さんがよく高座にかけたそうだ。
速記本を見ても最初とサゲのところだけが2ページほどに記されているだけで、その間は“いろいろ”とあるのみだそうだ。噺家の創意工夫で演じる自由度の高い演目ということだろう。
楽しいことや賑やかなことが大嫌いな貧乏神を追い出すために、噺家や三味線の師匠も含め客を集めた宴会を催す。
噺家の小噺は「あのよ~」で大受け。物まねは団十郎や坂東玉三郎、円生、談志などを立て続けに演じる。
都都逸は馬桜自らが4、5人分を演じたほか、持ち回りといって楽屋にいた遊一を呼び出して演らせるがひどかったのでかえって客席から笑いが起こる。下座さんも一曲、さすが上手かった。
客との馬桜の独演会チケットを賭けた“野球拳”。
最後はかっぽれを踊る。まさに芸のデパートのごとき披露の一席だった。

◆扇遊:「穴どろ」(19:58~20:22)
マクラで、遊一の都都逸のお詫びを述べて、「今後はやらせません」。
噺は、男が大店の家に入り込み、宴会の後に残った酒や料理を飲み食いするところが何ともいえないベテランの味が発揮されていた。独り言を言いながら酒を上手そうに飲み、だんだん酔っ払っていく表情や喋りがよかった。

◆雲助:「夢金」(20:23~20:51)
マクラをほとんどふらずに、噺へ。
船頭の熊が雪の降りしきる中、山谷堀から大川へ屋根舟を漕ぐところは情景が浮かぶくらいの好演だった。
侍が熊を脅すところも迫力があった。
サゲは、熊が娘を助けて親元へ送り届けて二百両をせしめるが、実は夢で、熊の寝言の「二百両~」を階下で聞いていた船宿の主人が「また寝言を言っていやがる」。

馬桜の「貧乏神」の噺(というより多芸)を聴けた(見られた)だけでも嬉しかった。
加えて、扇遊と雲助のベテランのしっかりと内容のある噺もよかった。
中身の濃い落語会であった。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

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