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淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

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ボストン美術館 浮世絵名品展 (山種美術館)
副題に「錦絵の黄金時代―清長、歌麿、写楽」とあるこの展覧会。
会期は当初は2月26日~4月17日であったが、震災の影響で一時期閉館した後、3月23日から再び開館した。

前売りチケットを2月には購入していたが、結局なかなか都合がつかず最終日前日の4月16日に出かけた。
JR恵比寿駅から徒歩10分、結構な人数が美術館を目指して歩いていた。

午前11時前に会場に到着したが、会場内はすでにごったがえしており、スタッフが「100点以上展示してあるので順番でなくてもどこから観ても結構です。空いているところからご覧下さい」としつこく案内していた。

特にイヤフォンガイドで紹介されている作品の前は2重3重の人垣ができているところもあった。
しかし、展示の後半になると人がばらけてきて比較的見やすかった。

いずれの作品も保管状態がよいためであろうか、色が褪せていないで鮮やかであった。
展示物で印象に残ったのは、歌麿の美人画(雲母摺大首絵)と写楽の役者大首絵。

歌撰恋之部 稀ニ逢恋(寛政5~6年頃)
歌撰恋之部 稀ニ逢恋(寛政5~6年頃)

「歌撰恋之部 稀ニ逢恋」は全体のバランスの良さとともに、結った髪の透け具合の細かさに驚く。

  
青楼遊君合鏡 丁子屋 雛鶴 雛松(寛政9年頃)
青楼遊君合鏡 丁子屋 雛鶴 雛松(寛政9年頃)

「青楼遊君合鏡 丁子屋 雛鶴 雛松」は2人の遊女を配して、雛松(向って左側)が持った団扇の透けた向こうに口元が見える。


市川男女蔵の奴一平(寛政6年5月)
市川男女蔵の奴一平(寛政6年5月)

「市川男女蔵の奴一平」は、河原崎座の『恋女房染分手綱』の登場人物、奴一平が刀を抜きつつ見得を切る緊迫の場面を演ずる市川男女蔵(生没年不祥)を描いている。今回の展覧会のシンボル的な存在にもなっていてストラップなどの記念グッズにも多く採用されていた。

 
中山富三郎の宮城野(寛政6年5月)
中山富三郎の宮城野(寛政6年5月)

「中山富三郎の宮城野」は、江戸三座(都座、桐座、河原崎座)上演の役者大首絵28図のうちのひとつで、桐座「敵討乗合噺」に取材した作品だそうだ。遊女や世話女房を得意とした「ぐにゃ富」の異名をもつ中山富三郎の特徴を、柔らかな線や力強い表情に生かしていると解説にあった。


天王子屋里虹 二代目山下金作の仲居 おかね実は貞任妻岩手御前(寛政6年11月)
天王子屋里虹 二代目山下金作の仲居
おかね実は貞任妻岩手御前(寛政6年11月)
 

「天王子屋里虹 二代目山下金作の仲居」にも目が止まった。写楽以外の浮世絵師だったら描かなかったであろう個性豊かな役者を写楽は取り上げている。


見終ってホールに出ると、入り口にはこれから見ようという観客が列を作って並んでいた。入場制限をしているらしい。結果的には1時間半ほど早めに来てよかったようだ。
駅までの帰り道でも美術館へ向う人々が多く目についた。

この展覧会は昨年8月14日の神戸市立博物館から始まって、名古屋、東京(山種美術館)、千葉、仙台と続き、8月14日に終了する1年間のイベントであった。被災地の仙台でも予定通り開催されるのであろうか。
(2011年4月16日訪れる。画像はボストン美術館 浮世絵名品展HPより)


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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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