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淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

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第14回三田落語会(夜席)
昼席が終わって、あいまに軽く食事をとって再び会場へ足を運ぶ。

(2011年6月25日 18:00~20:37、仏教伝道センタービル8F)
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(開口一番)春風亭朝呂久「やかん」
春風亭一朝「たがや」
柳家喜多八「笠碁」
仲入り
柳家喜多八「へっつい幽霊」
春風亭一朝「宿屋の仇討」
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◆朝呂久:「やかん」(18:00~18:17)
やかんの謂れを講釈風に語る場面は、なめらかではあるが、自信がないのか言葉が幾分不明瞭だった。

◆一朝:「たがや」(18:17~18:42)
マクラは、芝居の大向うの掛け声の部分までは昼席の朝呂久とまったく同じで驚いた。師匠は知っていたのか知らなかったのか。いずれにしても言葉は同じでも上手さは格段に違っていた。
噺のほうは、たがやはもちろん野次馬も含めて職人の江戸っ子気質が堪能できた喋りで、威勢がよくてテンポも軽快。爽快な心持になった。

◆喜多八:「笠碁」(18:42~19:17)
開演前に流れていた曲は喜多八の歌であることをマクラで紹介していた。落語会では絶対流れないバラード調の英語の歌。今年初めの病気後に煙草を止めて声の調子がいいので、あらためて録音しようかとも。中入りでも流されていた。
噺は、碁敵の顔を覗き込む時の表情が何とも可笑しい。無理に笑わせようとしている風には感じさせずに、自然体に近いのがかえっていいのかもしれない。菅笠を被って相手の店先を覗く場面でも首をほんの少し横に振り向くだけの様子に笑ってしまう。2人の登場人物の心情が非常によく描かれていて、観客を惹きつける好演だった。

◆喜多八:「へっつい幽霊」(19:29~19:58)
夏の怪談噺と述べて「へっつい幽霊」をしゃべり始める。普通は、若旦那が登場するパターン。2人で道具屋からへっついを担いくる途中でどぶ板にぶつけて300両が出てきて折半してしまう展開だが、喜多八の噺では若旦那は出てこず。幽霊に頼まれてへっついに塗り込まれた300両を取出し折半。その後、幽霊と1対1で勝負して幽霊が負けてしまうというもの。幽霊のしぐさがとっても可笑しかった。こちらも「笠碁」に負けず劣らずの好演だった。

◆一朝:「宿屋の仇討」(19:58~20:37)
江戸からの3人の旅人の喧嘩っ早い喋りなどは、一朝の噺のなかでの特徴だろう。隣の部屋の侍との間に入って右往左往する宿屋の伊八も可笑しかった。

脱力感を売りにする喜多八だが、今回、高座に上がる姿や雰囲気は自然体でかえって無理な力が入らずにそれが好演に結びついたのかもしれない。
まくらでも、「うまくなろうとか、うまく演ろうとかは考えないようになってきた」と達観して臨む気持ちを吐露していた。

明るい芸風の一朝もよかったが、喜多八の渋さがそれ以上に印象に残った落語会だった。
喜多八が「昼席は完売だったが、この夜席は完売にならなかったのが悔しい」と言っていたが、昼席を上回る内容の濃い夜席だったように思う。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

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