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淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

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第15回三田落語会・夜の部(8月27日)
昼の部に続いての通しで、長時間なので少し腰が痛くなる。
前売り段階で完売の人気ぶり。

第15回三田落語会(昼の部)
(2011年8月27日 18:00~21:00、仏教伝道センタービル8F)

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(開口一番)柳亭市也「高砂や」
柳亭市馬「かぼちゃ屋」
柳家さん喬「片棒」
仲入り
柳亭市馬「鰻の幇間」
柳家さん喬「唐茄子屋政談」
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◆市也:「高砂や」(18:00~18:16)
声もよく出ていて安定感あり、無難な高座。

◆市馬:「かぼちゃ屋」(18:16~18:36)
さん喬がまだ来ていないというので急遽順番を替えての高座。
唐茄子屋政談が人情噺なのに対しての滑稽噺で主人公は与太郎。
掛値の意味の“上を見る”を誤解して空を見上げる与太郎の様子が可笑しかった。

◆さん喬:「片棒」(18:36~19:15)
田町駅から会場へ来るのが始めてて逆の方法へ行ってしまって遅刻したとのこと。
久々に聴くさん喬の滑稽噺で新鮮だった。
次男・銀の葬式の考えを語る場面がやはり可笑しく、木遣りやお囃子の太鼓と笛が賑やかで笑えた。
さらに父親・赤螺屋吝兵衛の人形が動く場面、顔と目つきが抜群に面白くよかった。

◆市馬:「鰻の幇間」(19:30~20:07)
明るい芸風で幇間の一八が演じられる。
まずい酒を“頭にピンとくる、あたぴんだ”と一八が言うと、店の女中が“海岸を散歩したら”と答える。
あたぴんの海岸(熱海の海岸)というクスグリが妙に受けていた。

◆さん喬:「唐茄子屋政談」(20:07~21:00)
マクラでは、舞台のそでで市馬の噺を聴いていたが、客席で他の客と一緒に笑ったりしながら聴きたいとしみじみ思うとともに、今ではそれはできない寂しさも感じたとのこと。
また、市馬の“熱海の海岸”のクスグリを聞いていて客と一緒に笑ってしまって、高座から降りてきた市馬に「前から考えていたのか」と尋ねたら「今演っている最中に出てきた(アドリブ)」との答え。昔からのクスグリは、お客さんの面白いという評価が重なって今に伝わっているのであり、噺家の“受けるだろう”という一方的な気持ちだけでは残ってこないとも。
噺は、市馬の「かぼちゃ屋」と並べることで、この人情噺が一層人情味が増したように思えた。
さん喬は、笑しさや滑稽味をできる限り抑えて噺を進める。
徳三郎のおじは、お金の大切さを教えてやるために徳三郎に行商をさせるが、あくまでも暖く徳三郎を見守る姿を描く。主人公がおじさんにも思えてくるようなスポットの当て方だ。
徳を叱り付ける時も迫力があるが、憎くて叱っているのではないことが十分に伝わってくる。
誓願寺長屋で貧しい母子にカネを与えて帰る徳を女が追っていって返そうとする。大家がそれを見ていてカネを店賃として取り上げてしまう。抵抗する女を押し倒すとどぶ板で滑って倒れ込んでしまう。負ぶっていた赤ん坊が泣き叫ぶ。この場面を丁寧に語ることで大家の横暴ぶりが強調された。

この夏にぴったりの季節感のある滑稽噺の「かぼちゃ屋」と人情噺の「唐茄子屋政談」が一度に聴けて、非常に興味深い落語になった。

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テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

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