FC2ブログ
 
■プロフィール

淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

■最新記事
■カテゴリ
■検索フォーム

■月別アーカイブ
■FC2カウンター

■リンク
■QRコード

QR

第16回三田落語会・夜席(10月29日)
昼席の余韻が残る中、昼夜通しのお客も結構いるようだ。

第16回三田落語会(夜席)
(2011年10月29日 18:00~20:32、仏教伝道センタービル8F)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(開口一番)春風亭朝呂久「手紙無筆」
橘家文左衛門「千早振る」
春風亭一朝「小言幸兵衛」
橘家文左衛門「転宅」
仲入り
春風亭一朝「紙屑屋」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆朝呂久:「手紙無筆」(18:00~18:11)
文左衛門が鈴本夜席の主任なので終わってからタクシーで向かうとのこと。
したがって、通常とは異なって3席終わってから中入りになると案内する。
噺は時間の関係で短縮、途中まで。

◆文左衛門:「千早振る」(18:12~18:30)
袴で登場。マクラでクライマックスシリーズについて触れる。
一朝師匠は読売だが、私は今年はヤクルトファンだとのこと。
噺は喬太郎や鯉昇とは異なる味わいで、非常に面白かった。
兄貴分が困って考え込む顔つきは可笑しい。
特徴はクスグリ。百人一首を百姓一揆や百人組手、女を断つを女で立つ、謹慎3ヶ月を妊娠3ヶ月などテンポよくボケてはツッ込み大爆笑。

◆一朝:「小言幸兵衛」(18:30~19:06)
マクラでは一之輔の真打昇進について。自宅の近くを最近散歩していたら年配のご婦人に「ファンなんですよ」と声をかけられたので嬉しく思っていたら「お弟子さんの一之輔さんの」と言われた。あの人気が羨ましいと。
噺では、幸兵衛が小言を言い続ける部分も可笑しい。が、それにも増して芝居がかりになる仕立屋の息子と古着屋の娘が心中しようとする場面(花道からの二人の出から詳細に語る)で面目躍如。

◆文左衛門:「転宅」(19:06~19:33)
お菊が帰ってきて見つかっても泥棒は残った酒や肴を慌てながらも胃の中へ流し込むところは可笑しい。
文左衛門の顔かたちやごっつい体つきが泥棒の雰囲気とマッチ(失礼!)しているのも面白い。
泥棒がお菊にいいように丸め込まれたうえに妄想だけが膨らんでしまう男の性(サガ)に哀れみも感じてしまった。

◆一朝:「紙屑屋」(19:48~20:32)
パンフには「一朝師匠が笛の名手であることは、すでにご承知のことと思います。師匠は歌舞伎座の大舞台でおよそ10年近くも鳳声克美の名前で笛を吹いておられました。また、子供の頃から祭り囃子の太鼓の音に魅せられて、神輿を担ぐより屋台のお囃子の前でずっと立っていたそうです。前座時代には、故人となられた芸に最もうるさい三遊亭圓生師匠から“兄ちゃんの太鼓はいいね!”とほめられたそうです。本日は笛はもちろんのこと、太鼓に加えて端歌、長唄等に、師匠がお持ちの芸を全てご披露してくれるそうです」とあって、開演前から楽しみにしていた。
紙屑屋の隣が稽古場という設定で三味線(太田その)の音が時々聞こえてくる。
それにあわせて仕事を忘れて唄ってしまう。
仮名手本忠臣蔵の七段目「祇園一力茶屋」の場面を語ったり、長唄を唄ったり。
後半は、「紙屑以外にもこんなものがある」と言って、舞台の袖から太鼓を持ってくる。
圓生の「正札付」、先代馬生の「鞍馬」、志ん朝の「老松」、志ん生の「一丁入り」と、それぞれの師匠の思い出話と共に次々に出囃子を叩く。
思い出話は、圓生は気障な「・・・でゲス」が口癖だったが、前座の寸志(現・談四郎)が楽屋で圓生と二人っきりになった時、圓生が「次は私の出番でゲスか」と尋ねたので、寸志は思わず「そうでゲス」と答えてしまったと。
先代馬生については出囃子「鞍馬」。長くて最後までやらず途中で切られることが普通だった(最後まで覚えていない前座が多かった)。ある日、馬生が意地悪をして出囃子が鳴ってもなかなか高座に上がらず、前座が困ってしまった。終わってやっと出て行くと、座布団に蹴躓いてしまい、前座たちは「ほら見たことか」と溜飲をさげたとのこと。
志ん朝については、一朝の師匠だった先代柳朝と二朝会をやっていたが、ある日、二人の稽古勉強のためと部屋のなかを覗いてみたら、着物を着て正座して向かい合って稽古するのではなく、お互い二人は上はランニング、下はトランクス姿で寝転がってやっていた。トランクスの間からはみ出た一物を見てしまったとのこと。
さらに、笛も取り出して祭囃子や長唄も吹く大サービス。

今回のような一朝の高座はなかなか見られないだろう。
噺だけとは違って、別の一面も見られ聞けて大満足で会場を後にした。

スポンサーサイト



テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

落語 | | トラックバック(0) | コメント(0)
次のページ