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淀五郎

Author:淀五郎
 
“淀五郎”は古典落語の演目。
相中にすぎなかった歌舞伎役者の澤村淀五郎は『仮名手本忠臣蔵』の判官役に抜擢されたが、四段目の切腹の場で、座頭で由良之助役の市川團蔵から連日のダメ出し。思いつめていたところ中村仲蔵に「いい所を見せようとする気持ちが強すぎる」とアドバイスを受けて、開眼。二階級特進の名題に抜擢される。六代目三遊亭圓生の十八番だった。

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文楽12月公演「苅萱桑門筑紫いえづと」 、「傾城恋飛脚」
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この公演の前に「文楽鑑賞教室」があったので、終わって出てきた女子高校生などで劇場前はごったがえしてした。

第181回文楽12月公演
(2012年12月8日 17:00~20:30、国立劇場小劇場)

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苅萱桑門筑紫いえづと(*)
    守宮酒の段(17:00~18:20)
    高野山の段(18:50~19:20)
傾城恋飛脚
    新口村の段(19:30~20:30)
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 (*)「いえづと」は「車」辺に、つくりは「榮」

◆苅萱桑門筑紫いえづと
守宮酒の段は、笑いあり、涙ありのなかなか中身の濃い一段だった。
段名の「守宮酒(いもり酒)」は番のイモリを浸した酒で、媚薬として用いられ、古くから思いを寄せる人にイモリの黒焼を与えれば、自分に対して心が傾く効果があるとも言われてきたとのこと。
家宝の「夜明珠」を受け取りに館に現れた清純な娘ゆうしでが、守宮酒によってがらっと変わって色気を帯びて女之助を誘う姿がおかしかった。
さらに、ゆうしでが堕落した己を恥じて、喉にやを突き刺して息絶えるまでの間、「一度でも契を結んだからには女之助は夫であり、父にとっては婿だ」と言って、父が斬ろうとする女之助をかばうクドキはジンとくる。父・新洞沙衛門の娘・ゆうしでへの深い愛情も印象に残った。
高野山の段は、内容的に盛り上がりに欠けていて、やや退屈だった。

◆傾城恋飛脚
新口村の段は、雪に足を取られて転んでしまう忠兵衛の実父孫右衛門を優しく介抱する梅川。2人のやり取りは何度観ても心に残る場面だ。
梅川の機転で孫右衛門が目隠しをされ、忠兵衛と手を取り合うことで再開を果たす場面では、客席のいたるところで涙を拭う観客の姿が見られた。
雪の中の忠兵衛と梅川の美しい立ち姿がいい。

この12月公演は毎回幹部の出演はなく中堅・若手で行われる。
活躍が目立ったのは、太夫では守宮酒の段で病気休演の千歳大夫に替わって奥を務めた呂勢大夫、新口村の段の後の文字久大夫。
人形遣いでは、勘十郎のゆうしでと玉女の新洞沙衛門のカラミが今でも目の奥に残る。
傾城恋飛脚の玉也の孫右衛門や清十郎の梅川、文司の忠兵衛も手堅かった。

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